ハレバレとニッコリ笑う人生を

日々、考えたことをまとめています。

卒業論文で得られるもの ④語彙力

これは①の知識に含まれることでもあるが、やはり分離して考えた方がいいほど重要なことだ。

 

kazfumi.hatenablog.com

 

 

人間は思考をする時には必ず「言語」を用いる。

むしろ、人間が他の生物と最も異なるのは、「言語を用いて思考できる」という点だ。

一番人間を人間たらしめている能力なのだ。

 

ということは、思考する時には、

正しい言葉の意味を把握して、正しい利用をしなければならない。

言葉そのものが誤っていれば、思考そのものも誤ってしまうからだ。

 

例を示そう。

 

「理想」という言葉がある。

改めて辞書で調べてみると、

  1. 人が心に描き求め続ける、それ以上望むところのない完全なもの。そうあってほしいと思う最高の状態。「理想を高く掲げる」⇔現実
  1. 理性によって考えうる最も完全な状態。また、実現したいと願う最善の目標あるいは状態。

とある。

普段なにげなく「〜だったら理想的だな」と使うことがあるが、

ここにあるように「理想」とは

考えられうる最善の状態、それ以上はないほどの完全なものを指す。

結構シビアな言葉なのだ。

 

もちろん、辞書通りの意味を杓子定規に当てはめることだけが正しい利用方とは限らない。その言葉本来の意味から離れて、独自の意味を持ち始めることもある。

しかし、そこで大事なのは、

その言葉を「どういう意味で」使っているのかをちゃんと説明できることだ。

 ちゃんと定義できるかどうか、が大切だ。

あいまいなままで言葉を使っていると、思考そのものもどこかボヤけてしまう。

 

論文を書く時は、誤った意味で言葉を使うことは避けなければならない。

そのためにいちいち言葉の意味を確認する必要がある。

その過程で、正しい語彙力をつけることができるのだ。

 

また、先行文献を読み込むことで、

「こう言いたい時は、こういう流れで、こういう表現をすればいいのか」

というモデルを大量に取り入れることができるので、

思考のフォーマットみたいなものも自然と身についてくる。

 

そもそも「語彙」とは

ある一つ言語体系で用いられる単語総体

のことであり、これに「力」がつくということは

 

ある一つの言語体系で用いられる単語の総体を正しく利用する能力

 

ということだ。

②③で述べた論理的思考力や構成力も「語彙力」のうちに含まれると考えてよい。

 

kazfumi.hatenablog.com

 

 

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それだけ、言葉を使うということは、大きな影響力を持ちうる。

 

論文は正しい言葉を用いて客観的に正しいことを述べることを要請されるため、論文を書く過程で語彙力を養うことができるのだ。

 

今日はここまで