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ハレバレとにっこり笑う人生を

日々、考えたことをまとめています。

日本人必見!オススメの黒澤映画10作品

「世界のクロサワ」という言葉を聞いたことはあっても、実際に観たことのある人は少ないのではないだろうか?

 

僕が初めて黒澤映画を観たのは大学2回の時だった。

もう、あまりの面白さに衝撃をうけた。

それまで

白黒だし、古いし、なんか難しそうだし・・・

と思って避けていたのが、完全に間違いであった。

逆に、

白黒だからこそ、独特の雰囲気と、陰影の美しさが際立っている。

50年も60年も前の作品が、今観ても面白いということの凄さ。

脚本もかなり分かりやすいし、何度観てもその度に新たな発見や気づきがある。

 

スター・ウォーズ』や『ハウルの動く城』などのジブリ作品、『荒野の7人』など、後の映画界に与えた影響は数知れず、黒澤監督の映画を好む著名人は枚挙にいとまがない。

 

これだけ凄い、日本を代表する芸術作品を観ないのは、あまりにもったいない!

そこで今回は、黒澤監督の映画に興味はあるけど、まだ観たことがないという人向けにオススメの黒澤映画を10作品紹介したい。

 

最初に見るべき3作品

1. 用心棒

用心棒[東宝DVD名作セレクション]

用心棒[東宝DVD名作セレクション]

 

まず一番はじめにオススメするのは『用心棒』だ。

まずなにより、脚本がわかりやすい

時間も2時間以内に収まっており、 始めに観るのに適していると思う。

主人公の浪人を演じる三船敏郎が、あまりにカッコよすぎて、ビビる。

吹きすさぶ風のなか、悪玉組織をたった一人でバッタバッタと斬り倒し、

「あばよ!」と颯爽と去っていくラストシーンは必見。

 

2. 椿三十郎

椿三十郎[東宝DVD名作セレクション]

椿三十郎[東宝DVD名作セレクション]

 

『用心棒』の続編。

あの、「三十郎」が再び大活躍する。

96分とかなりコンパクトにまとまっており、こっちを先に観るのもアリ

冒頭の密会のシーンから一気に引き込まれてしまう。

相変わらず三船敏郎のシブさが尋常じゃない。

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http://www.mifuneproductions.co.jp/assets/img/top/top_news.jpg

若き日の田中邦衛加山雄三などが脇役として登場している。

驚異の30人斬りの場面は息が止まる。

ラストの仲代達矢との決闘は映画史上に残る一場面だ。

 

3. 隠し砦の三悪人

隠し砦の三悪人[東宝DVD名作セレクション]

隠し砦の三悪人[東宝DVD名作セレクション]

 

この作品が『スター・ウォーズ』の元になったことは有名。

R2D2C-3POのコンビも、この作品の千秋実藤原釜足のコンビが元ネタである。

そしてこの作品でも三船敏郎が大活躍している。

一騎打ちのシーンの迫力がすごい。

脚本もめちゃくちゃ面白いし、『用心棒』『椿三十郎』『隠し砦の三悪人』 の3作品は特に黒澤映画初心者にオススメ

ここまで来たら、もう黒澤ワールドの虜になっているはず。

 

黒澤ワールドを堪能する4作品

4. 蜘蛛巣城

蜘蛛巣城[東宝DVD名作セレクション]

蜘蛛巣城[東宝DVD名作セレクション]

 

シェイクスピアの「マクベス」を日本の戦国時代に置き換えた作品。

これを観た後、実際にシェイクスピアの方も読んだが、とても忠実に再現されていたことがわかった。それも日本の戦国時代に置き換えて。脚本すごい

魔女のシーンが妖気を放ちすぎていて、怖い

千秋実の幽霊の演技もいい味出してる。

というか、この作品では全員、演技が狂気を感じるほど凄い。

最後の、三船敏郎が矢を射られまくるシーンは、本物の矢を使うという鬼畜プレイ。

さすがは世界のクロサワ。一切妥協がない。

 

5. 野良犬 

野良犬[東宝DVD名作セレクション]

野良犬[東宝DVD名作セレクション]

 

黒澤映画は、現代劇も面白い

この『野良犬』もその中の一つ。

この作品では若き日の三船敏郎をみることができる。

中年のシブい感じもカッコいいが、この若い感じもまたカッコいい。

f:id:kazfumi:20170204155002j:plainhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%88%B9%E6%95%8F%E9%83%8E

↑カッコよすぎ・・・。

推理サスペンス的な要素があって、グイグイ引き込まれてしまう

名優、志村喬とのコンビも良い。

 

6. 羅生門

羅生門 デジタル完全版
 

この映画が、敗戦後の日本に誇りをもたらした。

なぜなら、日本映画初ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、アカデミー賞受賞作だから。

一気に黒澤明の名が世界に広まった作品。

芥川龍之介の『羅生門』と『藪の中』を題材に、人間心理をえぐり出す内容となっている。

白黒映画で、いや、白黒だからこそ、ここまで美しい映像が出せるのか、と感動した。

 

7. 夢

夢 [DVD]

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カラーでも、黒澤映画は美しい・・・。

タイトル通り、黒澤監督の見た夢をもとに作られた。

8つの短編集になっているので見やすい。

ゴッホの絵の中に入り込む「鴉」では忠実にゴッホの作品世界を再現している。

「赤富士」では原発の問題に直面する現代につよくメッセージを発している。

他の短編も全て見応え抜群。

一度観たら脳裏に焼きつくような作品。

 

究極の黒澤映画・ラスト3作品

今回の記事のラストを飾る3作品は、もはや、国宝級の作品だ。

これら3作品を観ずして、映画を語るなかれ。

 

8. 乱

乱 デジタル・リマスター版 [DVD]

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この作品も『蜘蛛巣城』と同じく、シェイクスピア作品を日本の戦国時代 に置き換えたもの。『リア王』が題材となっている。

もう、作り込みが半端じゃない。

城が攻め落とされて燃えるシーンがあるが、なんと実際に城を作って燃やしているのだ。城を燃やすシーンのために、城を作っちゃう。すごい。

主演の仲代達矢の演技っぷりも凄い。狂気すら感じる

黒澤監督自ら「ライフワーク」と位置づけ、「人類への遺言」としている。

それぐらい、込められたメッセージは深い。何度も何度も観て、味わいたい作品。

 

9. 生きる

生きる[東宝DVD名作セレクション]

生きる[東宝DVD名作セレクション]

 

本当に生きるとはどういうことなのか。

どう生きれば良いのか。

死にたくなるぐらい、落ち込んだ時、

生き方で悩んだ時は、この作品を観ることをオススメする。

多くは語らない。というか語れない。素晴らしすぎて。

 

名優、志村喬の演技とともに、同僚たちの演技も、またリアリティがあって良い。

感動する話や映画を観て、「よし、おれも変わるぞー」と決意しても、翌日にはまた元通りなんていうことはザラにあると思う。それはまだ、他人事で終わってしまっているからだ。同僚たちも同様に、他人事として終わらせてしまっていたのだ。

やはり、自分事として、もはや避けられない、自分の問題として認識できたときにしか人は変われないのだと思う。

主人公が、自分ごととして、自分の人生を生きると決意したときに、「ハッピーバースデー」の曲が背景に流れているのは、そういうことなのだろう。

 

10. 七人の侍

七人の侍

七人の侍

 

最後を飾るのはやっぱり『七人の侍』だ。

黒澤明監督の代名詞的作品。

この作品が世界に与えた衝撃、影響は計り知れない。

3時間を超える超大作だが、あっという間に過ぎる。

 

徹底した時代考証と緻密な脚本で、

映画というより、ドキュメンタリーに近い雰囲気がある。

七人の侍も無敵な存在としてではなく、一人一人の人間として描かれる。

そのため、意外なほどあっけなく次々とやられてしまう。

そこがまたリアリティがある。

友情あり、恋愛あり、戦いあり、なんでもありだ。

これだけ盛って、しっかり一つの作品として完結している。

すごい。本当にすごい。

雨の中の戦いは生涯忘れられない場面になるだろう。

超弩級の名作。

男のロマンが溢れている。

 

おわりに

以上、個人的に好きで、オススメしたい黒澤映画をあげてみた。

この10作品を観終わったら、もう「黒澤明が好き!」と胸を張って言って良いと思う。

振り返ると、三船敏郎出演作ばかりになってしまった(笑)

というより、実際、黒澤監督と三船敏郎は切っても切れない関係なのだ。

黒澤映画を観て以来、僕の人生のヒーローは三船敏郎だ。

手帳にも三船敏郎の写真を張っているぐらい、敬愛している。

 

なお、ここでは10作品しかあげられなかったが、もちろん他にも素晴らしい作品はたくさんある。

『天国と地獄』や『生きものの記録』、『赤ひげ』、『影武者』などなど・・・。

 

10作品を観たあとは、ぜひそれらも観てほしい。

「世界のクロサワ」と言われる理由がわかるだろう。

必ずや、素晴らしい体験となることはお約束する。