ハレバレとニッコリ笑う人生を

日々、考えたことをまとめています。

予想の裏切り=ボケ

面白い人と接していると頭の回転早いな〜、と素直に感心してしまう。

「面白い」はかなり抽象的な言葉で、一概に「これこれこういう人は面白い」と一言では言い切れないが、ポンポンと面白いボケを連発できる人は面白い人の中に含まれるだろう。

 

ぼくが今滞在しているゲストハウスの人たちはそういう人たちで、毎日笑いが絶えない。

よくもまあ、そんなにポンポンボケが出てくるなあというくらい。

恐らく、彼らは考えるというよりも、直感で「こう返したら面白い」というのが長年の経験から瞬時に導き出せるので、それほど早く返すことができるのだろう。

つまり、いかに面白い話を聞いて、考えて、話してきたか、の経験値が豊富なのだろう。

 

話がつまらない人、というのはその経験値が足りないだけなのではないか。

経験値が足りないのなら、単純にそういう経験を積めばいいのではないか。

つまり、話が面白い人たちの輪の中にできるだけ入るようにして、自分もその中でできるだけ面白い発言をできるように考える。

ただし、それを闇雲にやろうとしてもあまり効果がないと思う。

数打ちゃ当たる、的な戦法で行くと、それだけ傷も負うことになるだろう(スベる)。

ちゃんと考えなければならない。

 

では、どうするか。

 

ある笑いが起きる、ということは、その場にいる人たちの心理に共通した作用が働き、その現象に対して笑いが起きているということだ。

つまり、笑いの構造は一般化できるということだ。複数の人に共通の作用をもたらしている訳だから。

この構造を意識しながら、面白い人たちの話を聞き、また自分もその構造に則るように意識すればいい。

今日このブログを書こうと思ったのは、そういった構造を一つ見つけたのではないか、と思い、忘れないうちに書いておきたかったからだ。

その構造というのが、「予想の裏切り=ボケ」というものだった。

 

 

文字にしてしまうと、実際の現場の空気感、話の流れなどは完全に再現できないため面白さは半減してしまうが、この「構造」のわかりやすい例として、今日笑った場面を再現してみたい。

 

A:(風呂上がりにパンツ一丁で現れて)「おやすみ」

B:「パンイチで寝るの?」

 

A:「え、もっと脱いだ方がいい?」

 

 

 

これが「予想の裏切り」である。

 

Bの「パンイチで寝るの?」という質問は普通に「風邪ひかないの?パジャマ着ないの?」というつもりで発せられた質問だった。

「服を着る」という方向性が与えられている。

ここで「ああ、今日は暑いからね」などと答えたら、それは普通の受け答えとなり、特に笑いは起きないはずだ(言い方とかリアクション、状況などにもよる)。

なぜなら、Bの質問の方向性、予想に乗っかった答えだからだ。

 

一方、「え、もっと脱いだ方がいい?」という答えはその逆の方向性を向いている。

「服を着ない」という真逆の方向にいくのだ。

「パンイチで寝るの?」という質問に暗に込められている「服を着ろよ」というメッセージ、予想を敏感に察知して、それの真逆を行く。裏切る。

そのギャップに対して、笑いが起こる。

この「予想の裏切り」はきっとたいていのボケに見られる構造だと思う。

「こういくんじゃないか?こういくんじゃないか?おっと!違った!わはははははは」

という構造だ。

仲の良い集団、定番のネタになると、この裏切り自体が共有され、出来レース的に再現して笑いが起きるということもあるので、文字通り「裏切り」だとは限らない。

 

つまり、こういう構造を持つ笑いを起こすには、「何が予想されているのか?」ということを同時にわからなければいけない。常識的な答えも瞬時に出さなければならない。

そして、その常識的な答えを例えば今回のケースのように「真逆」にして、「裏切る」。そうすると笑いが起こるのではないか。

こんなことをいちいち考えながらやっていてはとても瞬時には出せないので、ほとんど無意識にやる必要がある。直感的に。話が面白い人というのはそれができている人のことなのではないか。それはこれまでの経験から身についたことなのだろう。

だから、それができない人というのは、単純に経験値が足りないのだと思う。だったら、こうした「構造」に注目してみるといいかもしれない。そうすると一般化することができて、自分の話、考え方などにも応用することが可能となるからだ。

ぼくももちろん後者の方なので、これから笑いが起きた時は「どういう予想の裏切りが起きたんだろうか?」と考えながら笑ってみようと思う。

 

もちろん、もっと他のタイプの構造もあるだろうし、構造化できない笑いもたくさんあるだろう。それは追い追い見つけて整理してみたい。

 

明日も良い笑いが起きますように。